メルク―電子材料技術センターを中国に設置―

化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は6日、電子材料技術センターを上海市に建設すると発表した。中国はパソコンやスマートホン、テレビなど家電の世界最大の生産地であるうえ、デジタル化に向けた投資も積極的に行っていることから、電子材料の分析、適用テスト、サンプリングの能力を拡張する。特に半導体と有機EL分野に注力する意向だ。現地法人のアラン・ガボール社長は中国で半導体工場への投資が大規模に行われていることを踏まえ、「中国の半導体産業は今まさに黄金の時代が始まった」と明言した。

浦東新区金橋鎮に床面積3,300平方メートルの施設を設置する。投資額は1億4,000万人民元(1,800万ユーロ)。2022年上半期の開設を予定している。現地顧客が画期的な新製品を迅速に開発できるよう包括的でオーダーメイドなソリューションを提供していく。

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