JLR傘下のボウラー、初代「ディフェンダー」の高性能モデルを開発

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は4日、傘下のオフロード車メーカーのボウラーと、初代ディフェンダーのデザインをベースとする新モデルを製造するライセンス契約を交わしたと発表した。これによりボウラーは「ディフェンダー110ステーションワゴン」のデザインをベースに、JLRの最新技術を採用する高性能モデルを生産する。ボウラーにとっては初の公道走行モデルの開発となる。

開発車両はコードネーム「CSP575」と呼ばれる4輪駆動モデル。ボウラーのラリーカー用「CSP」高強度鋼シャーシと、ランドローバーのスーパーチャージャー付V型8気筒ガソリンエンジン(最大出力575ps)を組み合わせる。2021年から英国および欧州連合(EU)域内で限定販売する。英国での販売価格は20万ポンドとなる見込み。

1985年設立のボウラーはオフロード車やラリー仕様車、パーツ生産などを手掛ける。JLRとは2012年から提携しており、ランドローバー「ディフェンダー」によるラリー事業(ボウラー・ディフェンダー・チャレンジ)などで協力してきた。JLRは昨年末に同社を買収。特注部門「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」と統合し、カスタマイズサービス事業を強化した。

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