エルリングクリンガー、VDLと燃料電池分野で戦略提携

独自動車部品大手のエルリングクリンガー(EK)は12日、オランダのバスメーカーVDLバス・アンド・コーチと燃料電池技術の分野における戦略提携で合意したと発表した。VDL向けの移動用・定置用の燃料電池スタックおよびシステムの開発・商用化で協力する。

EKは今回の提携において、VDL向けの燃料電池スタックの開発・生産を担当する。VDLは、システムインテグレーションや実用試験を担当する。EKがオーストリアに持つ燃料電池システム子会社エルリングクリンガー・フューエルセル・システムズ・オーストリア(EKAT)も戦略提携に参加する。

今回の提携では、2021年の燃料電池システムの開発・量産化を目指している。具体的には、発電装置やハイブリッド車、レンジエクステンダー付きの車両など、定置用・移動用での使用を予定している。このため、提携契約はさしあたり、2021年を期限としている。その後については、現在交渉中のVDLの具体的なプロジェクト計画があり、今回の提携契約が期限切れとなる前の契約成立を目指している。

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