IDTビオロギカ―コロナワクチン認可を来年末までに申請―

バイオ医薬品開発の独IDTビオロギカ(デッサウ・ロスラウ)は23日、新型コロナウイルス用ワクチンの認可申請を順調に行けば来年末までに申請する見通しを明らかにした。新型コロナワクチンの治験段階に到達したドイツ企業は同社を含め計3社。米ファイザーと手を組んだビオンテックは先ごろ治験を終了し、20日に米食品医薬品局(FDA)への認可申請を済ませた。

IDTは独感染症研究センター(DZIF)と共同で新型コロナワクチンを開発している。現在は治験の第1段階に当たる第1相臨床試験を実施中。ユルゲン・ベッツィング社長は同日の共同記者会見で、治験の第2段階に当たる第2相臨床試験が年内、最終段階に当たる第3相臨床試験が来年半ばに始まる見通しを示した。第3相の治験が成功すれば迅速認可手続きを申請する。

ドイツのイエン・シュパーン保健相は共同記者会見で、IDTが開発に成功した場合はワクチン500万本を調達することを明らかにした。独政府は同社のワクチン開発に1億1,300万ユーロの補助金を交付。ワクチン生産施設の構築にも3,000万ユーロの支援を行う。

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