ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)は1日、保有している米動物薬大手エランコ・アニマル・ヘルスの株式の大部分を売却したと売却したと発表した。バイエルはエランコから資本を全面的に引き上げる意向を表明しており、エランコ株の売却を今後も進める意向だ。
バイエルは8月、事業再編の一環で動物薬事業をエランコに売却した。取引額は76億ドル。そのうち53億ドルを現金、残り23億ドルをエランコ株で受け取った。取得したエランコ株は7,290万株で、出資比率は約15.5%に上った。
同社は今回、エランコ株5,450万株を放出した。1株当たり30.25ドルで、総額は16億4,900万ドル。
引受銀行はバイエルが保有するエランコ株のうち817万5,000株を30日以内に購入するオプション権を持つ。1株当たりの購入価格は30.25ドルとなる。
バイエルは手元に残ったエランコ株を、時機をみてすべて売却する。