新型コロナウイルス感染拡大の影響で深刻な経営難に陥っているノルウェーの格安航空会社(LCC)ノルウェー・エアシャトルは3日、再建策を発表した。債務の証券化、新株発行による増資で運転資金を調達し、存続を図る。
ノルウェー・エアシャトルは欧州3位のLCC。事業拡大に伴い多額の債務を抱えていたが、コロナ禍が追い打ちをかけて経営に行き詰まり、11月中旬にアイルランドの裁判所に会社更生法の適用を申請していた。
発表した再建策によると、同社は新株発行で40億ノルウェークローネ(約475億円)を調達するほか、9月末時点で485億ノルウェークローネに上る債務の一部を証券化する。証券化する債務の規模は明らかにしていない。また、運用する機材を減らし、コストを削減する。
同社は債務とコストの削減によって、救済に向けた新たな投資を呼び込み、追加支援を拒否しているノルウェー政府の態度も変えることで、コロナ禍が終息して売り上げが回復するまで乗り切りたい考えだ。