蘭ヒアの位置情報プラットフォーム、欧州委の道路安全イニシアチブに協力

デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは2日、欧州委員会のイニシアチブ「道路安全のためのデータ(Data for Road Safety )」に同社の位置情報プラットフォームを提供していると発表した。同イニシアチブが目指す「安全に関連した交通情報」(SRTI)の相互運用エコシステムの構築において参加する企業や機関(パートナー)が位置情報プラットフォームを利用できるようにする。

SRTIエコシステムはコネクテッド技術をベースに、ドライバーにリアルタイムのハザード情報を提供するもの。ヒアは自動車機能の拡張(Extended vehicle)とニュートラル・サーバーとしてデータを集約・最適化し、参加パートナーが相互にデータ交換をスムーズに行える環境を提供する。

同イニシアチブは今年6月から10月まで実証試験を実施してきた。今後はSRTIのエコシステムを長期的に構築していく。イニシアチブにはヒアや同業トムトムなど位置情報サービス企業のほか、自動車メーカーとしてBMW、フォード、ボルボ、スカニア、メルセデスベンツ、アウディ、ホンダ、ティア1のサプライヤー、道路交通当局、欧州連合(EU)加盟国が参加している。各団体や機関はすでに、今後数年間の協力契約(マルチパーティ契約=MPA)に署名している。

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