独電力大手のRWEは7日、オランダ北部の大型水素プロジェクト「NortH2」に参加すると発表した。当該プロジェクトでは、洋上風力発電設備による再生可能エネルギーから水素を生成し、天然ガスの供給インフラを活用してオランダおよび欧州の北西部に供給する計画。
「NortH2」は今年2月に、英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル、オランダのガス供給網運営会社ガスニー(Gasunie)、グローニンゲン州の港湾会社グローニンゲン・シーポーツ(Groningen Seaports)の3社によるコンソーシアムとしてスタートした。今回、RWEとノルウェーのエネルギー大手エクイノール(Equinor)が新たにコンソーシアムに加わった。
「NortH2」では、2030年までに4ギガワット(GW)の風力発電設備を整備し、2040年までに10GW以上に拡大する計画。これにより、グリーン水素の生産規模は年100万トンとなり、年最大1,000万トンの二酸化炭素(CO2)の排出を回避することができる。
2021年までに当該プロジェクトの実行可能性調査(フィジビリティスタディ)を実施し、当該調査で好結果が得られれば、2021年下半期に最初の開発計画を始動する予定。