デンマーク中銀、ユーロ圏の資金決済システムに参加へ

欧州中央銀行(ECB)は8日、デンマーク中央銀行がECBとユーロ圏の中央銀行が運営する資金決済システム「ターゲット2(T2)」への参加を申請したと発表した。2025年11月までの参加を予定している。

T2はユーロ圏19カ国の銀行間の即時グロス決済システム。圏内の銀行が自国の中央銀行に当座預金口座を開設することで、他の国の銀行との大口資金決済を両国の中銀を介して行えるようにするものだ。ユーロを導入していないEU加盟国の中央銀行も参加できる。

非ユーロ圏のデンマークは、証券決済での同様のシステムには18年から参加している。T2傘下によってデンマークの銀行はユーロ圏の銀行との資金決済を自国通貨クローネ建て、ユーロ建ての両方で即時に行うことができるようになる。

デンマーク中銀は同時に、T2の拡大版で、個人と企業間の小口決済に特化した即時決済システム「ターゲット・インスタント・ペイメント・セトルメント(TIPS)」への参加も申請した。

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