ホンダは9日、英南西部スウィンドンの自動車工場の操業を9日から一時停止すると発表した。輸送の混乱で部品が不足しているのが理由。同問題に対応するため、部品輸送を通常の船便から空輸に切り替えることを検討している。
英国では国内最大のコンテナ港であるフェリクストウ港(南東部サフォーク州)が数週間前から混雑している。EUとのFTA交渉が年内に妥結しないことを見込み、在庫を増やしている企業が相次ぎ、海運需要が急増していることが背景にある。英BBC放送によると、このところ南部サウザンプトン港、南東部ロンドン・ゲートウェイ港にしわ寄せが及び、貨物が滞留する状況になっている。
ホンダは物流の混乱が解消するまでスウィンドン工場の稼働を停止する。14日の操業開始を目指す。
同社は2019年2月、シビックなどを生産する同工場を2021年中に閉鎖すると発表していた。