電機輸出の減少幅、10月は5.4%に拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が12月21日発表した独電機業界の10月の輸出高は前年同月比5.4%減の182億ユーロとなり、減少幅は前月の0.9%から拡大した。1~10月は前年同期比7.2%減の1,659億ユーロだった。

欧州向けの10月の輸出高は117億ユーロで、前年同月を5.1%下回った。トルコ(36.6%増の3億5,000万ユーロ)とポーランド(9.3%増の11億ユーロ)向けは大きく伸びたものの、その他の国が振るわなかった。チェコ(14.3%減の8億2,000万ユーロ)、英国(14.2%減の7億3,500万ユーロ)、ロシア(13.9%減の3億6,800万ユーロ)、フランス(10.4%減の11億ユーロ)向けは2ケタ台の減少を記録。イタリア(4.7%減の8億3,600万ユーロ)、ハンガリー(1.1%減の6億1,200万ユーロ)向けも落ち込んだ。

欧州域外向けの輸出高は65億ユーロで、6.0%減少した。日本向けが20.8%減の2億3,300万ユーロと特に大きく後退。メキシコ(14.2%減の2億1,800万ユーロ)、マレーシア(12.8%減の1億7,500万ユーロ)、香港(8.9%減の1億5,500万ユーロ)、インド(7.9%減の1億6,000万ユーロ)、米国(7.2%減の15億ユーロ)向けも振るわなかった。最大の仕向け先である中国は0.3%減の20億ユーロだった。

1~10月の輸出高は欧州向けが前年同期7.3%減の1,050億ユーロへと後退。欧州域外向けも9.6%減って516億ユーロとなった。

ドイツの電機輸入高は10月が前年同月比1.7%減の174億ユーロ、1~10月が前年同期比4.7%減の1,530億ユーロだった。

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