独クノールブレムゼ、電動車分野の開発ユニットを新設

独商用車・鉄道車両用ブレーキ大手のクノールブレムゼは8日、新たな開発ユニット「eCUBATOR」を開設し、同社の電動車(エレクトロモビリティ)分野のノウハウを集約すると発表した。新ユニットは、社内・社外のエンジニア約60人で構成されており、ミュンヘンとブダペストの2カ所に拠点を置く。

同社は、商用車の電動化トレンドを商機につなげたい考えで、従来の開発部門とは別の新しい組織として「eCUBATOR」を開設した。新ユニットでは、既存の製品ポートフォリオを電気駆動仕様に合わせて調整すると同時に、エレクトロモビリティ分野で新しい成長の可能性を模索する。スピード感のある、分野を超えて交流するクロス機能型チームやフラットな階層を特徴とし、顧客や提携先、スタートアップなどと協力し、開発に取り組んでいく。

クノールブレムゼは、第1世代の電動商用車向けには、電気バス用のスクリューコンプレッサーのほか、ブレーキ制御システムなどを開発・供給している。2025年頃から市場投入される次世代の電動車向けの製品も視野に入れており、エネルギー管理システム、電気機械式アクチュエーター、車両の安定化や駆動装置向けの新しい機能の開発などに取り組む方針を示している。

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