トルコ中銀が2会合連続で金利据え置き、インフレ抑制へ引き締め維持

トルコ中央銀行は18日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を17%に据え置いた。金利据え置きは2会合連続。物価の上昇に歯止めをかけ、持続的にインフレ率を引き下げるため、引き締め政策を維持する。中銀は前々回まで2会合連続で利上げを実施し、合計で6.75ポイント引き上げていた。

同国のインフレ率は通貨リラ安や食料品価格の高騰を受け、10月の11.9%から1月は15%まで上昇した。リラは昨年、対米ドルで20%下落している。中銀は声明で、インフレ率の5%目標達成に向けて「金融引き締めを断固として維持する」と表明。今後も必要に応じて追加の引き締め措置を講じるとした。

トルコでは昨年11月にアーバル元大統領顧問が中銀の新総裁に就任。同月の金融会合で金利を4.75ポイント引き上げた。同総裁は今月初めにロイター通信とのインタビューで、高インフレにさらに上昇圧力がかかっているとし、利下げは「今年のかなり先になるまで」検討しないとの方針を明らかにしている。

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