英政府は2月23日、EUと昨年末に合意し、1月1日に暫定発効した自由貿易協定(FTA)について、EUの批准延期要請を受け入れると発表した。2月末が期限となっていたが、欧州議会での審議が遅れているため4月30日まで延長される。
EUと英国は12月24日にFTAで合意。英国側は議会が30日に承認した。しかし、EUでは欧州議会が審議の時間が足りないとして、年内の承認を断念したため、加盟国が29日に暫定承認し、発効にこぎ着けた。2月末までにEUが批准手続きを終え、英国と協定に調印して正式発効となるはずだった。
欧州委員会は10日、EUでは協定文書を24に上るEUの公用語に翻訳しなければならないため、欧州議会の審議が遅れているとして英政府に4月末までの批准期限延期を要請していた。