製造業受注1月は1.4%増加

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が5日発表した1月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で106.2となり、前月を1.4%上回った。増加は2カ月ぶり。大型受注を除いたベースでは伸び率が2.8%に達した。新規受注は新型コロナウイルス感染症の流行が本格化する直前の昨年2月に比べ3.7%高い水準にある。

国外受注が全体をけん引した。増加幅はユーロ圏(ドイツを除く)が3.9%、ユーロ圏外が4.4%。国内は2.6%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。

財別でみると、中間財は0.2%増となり、9カ月連続で拡大した。ユーロ圏外は7.3%増加。昨年6月から8カ月連続で高い伸びを記録した。ユーロ圏は1.9%減、国内は2.7%減だった。

投資財は3.3%増加した。ユーロ圏が前月(17.7%減)の反動で13.8%増加。ユーロ圏外も3.2%伸びた。国内は2.3%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。

消費財は5.8%縮小した。国内とユーロ圏がそれぞれ4.9%、18.2%減少。ユーロ圏外は4.7%増となり、2カ月連続で大きく伸びた。

製造業新規受注を特種要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、12~1月は前の期の10~11月を実質0.2%下回った。大型受注を除いたベースでは0.4%増加した。

統計局は今回、12月の製造業新規受注を前期比2.2%減とし、当初の1.9%減から下方修正した。

統計局が同日発表した1月の製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.1%減(暫定値)となった。12月については1.9%増から2.0%増へと上方修正した。

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