トヨタ自動車は7日、ポーランド子会社のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)が、南西部のヴァウブジフ工場でハイブリッド車(HV)用トランスミッションの生産を開始したと発表した。新型「ヤリス」のHVモデルに搭載する。同工場では今秋、さらに2つの生産ラインが稼働する予定だ。
トヨタはポーランドにヴァウブジフ工場のほか、南西部のイェルチ・ラスコヴィツェにHV用のエンジン工場を持つ。両工場の投資残高は計60億ズロチ(約13億ユーロ)。HV用部品の年産数は165万基に上る。
ヴァウブジフ工場では今秋、第2、第3生産ラインの稼働に加え、欧州で初めてジェネレーター「MG1」の生産が開始される。一方、イェルチ・ラスコヴィツェ工場では来年からHV用エンジンの第2生産ラインが稼働。これによってヤリスと今年後半に発売予定のSUV「ヤリス・クロス」の生産能力が倍増する。
トヨタは2025年までに欧州における年間販売数を140万台に増やす。そのうち9割をHVやプラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)が占める見込みだ。