米テスラが3月末、ポーランドのワルシャワ近郊ゾンプクフに電気自動車(EV)の直営店を開設した。昨年7月末に期間限定でポップアップストアを出店したことはあるが、常設店設置はポーランドで初めて。
テスラは旧オペルが運営していた販売店に入居した。昨年末以来、建物前にロゴ入りののぼり(幟)を立て、開店間近であることをアピールしてきた。当初は試乗・販売・納車サービスを提供する。ワルシャワのサービスセンターが行っている業務もゾンプクフ店に移管する計画だ。
テスラは欧州事業強化の一環として、スーパーチャージャー(高速充電器)の設置を進めており、先ごろ設置数が6,000基を突破したと発表した。しかし、統計情報サイトの独スタティスタがまとめた2020年の欧州充電器設置数は28万5,800基で、テスラのものは全体の一部を占めるに過ぎない。テスラは高速充電の需要が大きいとして、設置を継続する計画だ。ベルリンの大型工場から「モデルY」を出荷するまでに、できる限り充電インフラを拡充したい考えのようだ。
欧州のEV・ハイブリッド乗用車市場でテスラの人気は高く、「モデル3」は2月の販売台数が5,506台とモデル別で1位を占めた。ノルウェーでもテスラは5指に入る人気ブランド。ポーランドでも人気が高く、昨年7月に注文サイトを立ち上げた直後に100件のオーダーがあったという。