デンマーク物流大手がクウェート企業買収、貨物輸送で世界3位に

デンマーク物流大手のDSVパナルピナは4月27日、クウェートの総合物流企業アジリティー・パブリック・ウェアハウジングの貨物輸送子会社であるグローバル・インテグレーテッド・ロジスティクス(GIL)を41億ドルで買収することで合意したと発表した。これによって貨物輸送で世界3位に浮上する。

GILはアジア太平洋、中東地域を中心に事業を展開している。2020年の売上高は40億ドル。DSVパナルピナは買収によって売上高が23%増の約220億ドルに拡大。貨物輸送の売上高、取扱量で独DBシェンカーを抜き、独DHLサプライチェーン・アンド・グローバルフォワーディング、スイスのキューネ・アンド・ナーゲルに次ぐ3位となる。

DSVパナルピナはデンマークの物流会社DSVがスイス同業パナルピナを買収し、2019年に誕生した新会社。世界の物流業界で電子商取引の普及に伴って急増する貨物輸送需要を取り込むため、買収・合併の動きが加速する中、今回の買収を決めた。

買収は株式交換方式で、アジリティーはDSVパナルピナの1,930万株の新株を受け取る。アジリティーはDSVパナルピナの株式約8%を握り、第2位株主となる。21年7~9月期の取引完了を予定している。

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