インフィニオン、昭和電工からウエハー調達

半導体大手の独インフィニオンは6日、昭和電工からパワー半導体向けSiCエピタキシャルウェハーを調達する契約を締結したと発表した。需要が急拡大するSiC半導体を中・長期的に安定供給できるようにするため、調達先を拡大する。契約期間は2年で、延長が可能だ。

SiCはシリコンと炭素で構成される化合物半導体材料。SiC半導体は幅広く使用されているシリコン半導体に比べて耐熱性や耐電圧性に優れ、省エネ性能も高い。市場は今後5年、年率30~40%の高い成長が見込まれている。インフィニオンの産業パワー制御部門の統括責任者は昭和電工との今回の契約について、「サプライヤー基盤を拡大することは調達先多様化戦略の重要な一歩だ」と述べた。

両社はSiC半導体の品質向上と生産コスト低減に向けた材料開発で協業することも計画している。

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