ドイツ連邦統計局が17日発表した製造業の4月末時点の受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を2.9%上回る128.0(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を4カ月連続で更新した。同指数の増加は11カ月連続。世界的な景気回復のほか、原料や部品不足に伴う生産調整が反映されたもようだ。
国内受注の残高が2.4%増、国外が同3.2%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の昨年2月に比べ11.4%高い。
4月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で3.6%、投資財は2.7%、消費財は4.1%それぞれ増加した。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は統計開始後の最高となった前月の7.1カ月から7.0カ月へとやや縮小した。内訳は投資財が9.5カ月(前月9.8カ月)、中間財が3.9カ月(3.8カ月)、消費財が3.1カ月(3.0カ月)となっている。