ボルボ・トラックス、江鈴重型汽車の買収で合意

スウェーデンのトラック大手ボルボ・トラックスは23日、中国の江鈴汽車(Jiangling Motors)のトラック製造子会社である江鈴重型汽車(JMC Heavy Duty Vehicle)の買収で合意したと発表した。取引価格は8億人民元(約11億スウェーデンクローナ)。江鈴重型汽車は、山西省太原市に工場を持つ。ボルボ・トラックスは今回の取引により、中国で大型トラックの現地生産に踏み切る。

ボルボ・トラックスは中国市場で1934年から事業を展開している。中国市場ではここ数年、電子商取引(eコマース)も含む物流サービスが急速に成長しており、ボルボ・トラックスの販売は急増している。2020年は中国で4,500台超を輸入・販売した。

江鈴重型汽車の太原市の工場では、2022年末から中国の顧客向けにボルボの「FH」、「FM」、「FMX」の生産を開始する予定。

同工場では、スタンピング、溶接、キャブの製造、塗装、トラックの最終組み立てなどの生産工程を整備する計画。数年以内に、ボルボ・トラックスモデルの生産能力は年1万5,000台となり、さらに生産能力を増強する可能性も視野に入れている。

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