欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は9月27日、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、2回の接種を終えた人に対する追加接種(ブースター接種)の可否をめぐる審査を開始したと発表した。同審査は米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンに次ぐ2件目となる。
モデルナはEMAに対して、2回目の接種から少なくとも6カ月が経った12歳以上の人を対象とする追加接種の承認を求めている。EMAは同社が提出した治験データなどに基づいて審査を行う。
EMAと欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、現時点で一般の人が緊急に追加接種を受ける必要性はないと判断しているが、必要となる時に備えて審査を進める。
EMAは9月6日、ファイザーとビオンテックのワクチンの追加接種に関する審査を開始したと発表していた。