欧州委員会は26日、EU域内で製造された新型コロナウイルス用ワクチンの輸出規制を2022年1月から撤廃すると発表した。域内のワクチン不足が解消されたことなどから、同規制を予定通り12月末で打ち切る。
EUは新型コロナワクチンの調達契約を結んだ製薬会社による供給が予定より遅れ、域内でのワクチン接種が思うように進んでいなかったことから、域内で製造された新型コロナワクチンの域外への輸出を1月30日から許可制にしている。EUと事前契約を結んだ製薬会社が契約を順守して域内に供給しているかなどをチェックし、問題があると判断すれば輸出を差し止めるというシステムだ。
欧州委はEUが十分な量のワクチンを確保しているほか、新たに導入を決めた監視システムによって輸出の透明性を維持できるとして、規制を延長せず年末で廃止することを決めた。