ベルリンの公共交通機関で運休が増えている。地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング』が報じたもので、職場に3Gルールが導入された11月下旬以降、運転手の病欠が増加。交通機関は運行本数を減らして対応している。
3Gは「Geimpfte(ワクチン接種完了者)」「Genesene(コロナ感染からの快復者)」「Getestete(検査で陰性を証明された人)」の略。同ルールの適用対象となった施設・場所に入るためには接種完了、感染からの快復、陰性のいずれかを証明することが義務付けられる。
ドイツでは11月24日付で3Gがすべての職場に適用され、接種完了者と快復者以外は陰性証明を基本的に毎日、取得・提示しないと、職場に入れなくなった。検査を毎日、受けることは面倒なため、被用者によってはかかりつけの医師から「労働不能証明書(ゲルベシャイン)」を取得し、「病休」しているもようだ。
ベルリン交通会社(BVG)の広報担当者は、「この季節に典型的なことです。インフルエンザ感染、子供の病休などなど」と述べたものの、同紙は匿名の情報として、検査が面倒だから病休届を出したと述べる公共交通機関の職員が複数いると報じた。そうした行為は違法だが、仮病かどうかを調べることは極めて難しいため、長期化しない限り企業は通常、黙認している。