ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2021年11月の乗用車新車登録が19万8,258台となり、前年同月に比べ31.7%減少したと発表した。半導体不足による自動車メーカーの減産が影響しており、5カ月連続と減少となった。1~11月の累計は、前年同期比8.1%減の239万4,502台だった。
11月のブランド別の新車登録は、ドイツ勢はMINI(9.3%増)を除き、いずれも前年同月を下回った。国外ブランドでは、テスラ(234.1%増)とポールスター(105.3%増)が急伸した。シトロエン(47.5%減)、ジャガー(46.2%減)、DS(44.8%減)は40%を超える落込み減少幅となっただった。
日本勢は、スバル(27.2%増)、三菱自(17.8%増)が2ケタの増加だったものの、マツダ(59.2%減)、日産(49.0%減)、ホンダ(32.7%減)、トヨタ(39.6%減)、レクサス(39.5%減)、スズキ(17.4%減)は2ケタの減少となっている。
■ BEVは39.0%増加、ハイブリッド車は17.6%減少
11月の燃料別の新車登録は、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比39.0%増の4万270台となり、全体の20.3%を占めた。ハイブリッド車は5万9,251台と、前年同月に比べ17.6%減している(市場シェア:29.9%)。うち、プラグインハイブリッド車は2万7,899台で、前年同月に比べ8.9%の減少だった(市場シェア:14.1%)。
ガソリン車は、前年同月に比べ43.6%減少し、市場シェアは33.3%となった。ディーゼル車も前年同月に比べ55.7%減少し、市場シェアは15.8%に縮小した。
■ 11月の国内生産は32%減少、輸出も33%減少
独自動車工業会(VDA)によると、11月の国内生産は前年同月比32%減の30万7,200台、輸出も33%減の22万7,100台に落ち込んだ。1~11月の累計では、国内生産が前年同期比12%減の284万7,900台、輸出は10%減の217万8,800台となっている。
VDAによると、11月の国内受注は、前年同月に比べ11%増加しており、1~11月の累計も前年同期を4%上回っている。国外受注は、11月が前年同月比19%減と落ち込んでいるものの、1~11月の累計では、前年同期を4%上回っている。