SiC-Mobil

SiCパワー半導体を使用した周波数変換器に関するドイツの共同研究開発プロジェクト。急速充電用の変換器と駆動用変換器のプロトタイプを開発し、シミュレーションなどをより、電磁障害(EMI)や寿命への影響を分析する。

交流/直流の変換や電圧の変換などに使用される電子部品であるパワー半導体には従来、Si(ケイ素)が使用されてきた。当該プロジェクトでは、SiC(炭化ケイ素)を使用したパワー半導体の開発に取り組む。

SiCパワー半導体では、変換効率の向上、小型・軽量化が可能になる一方、電磁障害により、変換器の制御装置や近くにある機器に不具合が発生するリスクがある。バッテリーや駆動モーターの寿命が短くなる問題もある。

当該プロジェクトでは、SiCパワー半導体を使用した変換器のプロトタイプを開発し、シミュレーションを活用するなどして電磁障害の影響を分析する。

実施期間は2021年9月~2024年8月まで。プロジェクト予算は422万ユーロ。うち、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)が62%を資金支援している。独エンジニアリング会社のIAVが調整役を務めている。

プロジェクトの参加企業・機関は下記の通り:

● IAV GmbH

● BLOCK Transformatoren GmbH

● Breuer Motoren GmbH & Co. KG

● FREQCON GmbH

● ブレーメン大学

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