欧州中銀、ユーロ紙幣のデザインを全面刷新

欧州中央銀行(ECB)は6日、ユーロ紙幣のデザインの全面的刷新を計画していることを明らかにした。2002年に発行されたユーロ紙幣は、13年から19年にかけて切り替えられたが、新たな偽造防止技術の採用が主眼で、欧州の各時代を象徴する建築様式を主題にするというコンセプトは変わらなかった。大幅な刷新は初となる。

ラガルド総裁は声明で、ユーロ発行から20年が経ち「見直すべき時期に来た」とコメント。年齢、バックグラウンドの垣根を超え、すべての欧州人が共感できるデザインに変える意向を表明した。

ECBはユーロ圏各国の歴史、芸術分野などの専門家による作業グループを結成し、市民の意見も取り入れながら新デザインのテーマを決め、コンペを実施して最終決定する。2024年の決定を予定している。新紙幣発行の時期は未定だ。

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