英政府は7日、国内での第2、3世代(2G、3G)の移動通信サービスを段階的に縮小し、2033年までに廃止すると発表した。2G、3Gに割り当てられている周波数帯域を空け、5Gや将来の導入が見込まれる6Gサービスに転用できるようにする。
2G、3Gの廃止には、5Gサービスへの新規参入を促す狙いもある。英国では現在、2G、3Gサービスを提供している事業者しか5Gを展開できないためだ。廃止時期が明示されたことで、5G参入を目指す企業は事業計画を立てやすくなる。
さらに、無線送受信装置などの仕様をオープンにして、複数メーカーの機器やシステムを相互接続できるようにした「オープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)」の展開を促進し、特定メーカーへの依存を避ける戦略にも沿ったものとなる。
政府によると、英携帯電話サービス大手のEE、ボーダフォン、O2、スリーは2G、3Gサービスの廃止と時期について同意しているという。