薬局でのワクチン接種、8日スタート

独薬局団体全国連合(ABDA)は1月28日、新型コロナウイルスワクチンの接種を全国各地の薬局で開始すると発表した。ワクチン接種の加速を狙った国と州の政策に基づく措置。希望者は2月8日から薬局で接種を受けられるようになる。

国と州の首相は12月初旬、薬剤師などにワクチン接種の資格を付与する方針を取り決めた。これを受けABDAが関係機関と調整を進めるなど準備が進められてきた。

薬剤師には本来、ワクチンを接種する資格がない。このため希望者を対象に研修が実施された。研修では接種直後に生命に危険なアナフィラキシーショックが起きた場合でも対応できるようすることも含めて指導が行われた。

接種サービスを提供する薬局は被接種者の情報を所轄機関のロベルト・コッホ研究所(RKI)に電子形式で伝える技術的な準備もすでに整えた。ワクチン発注量と発注サイクルに関するルールが28日に取り決められたことから、薬局は1月31日~2月6日の週から発注できるようになった。

当局は接種チャンネルに薬局を加えることで、市民がこれまでよりも簡単に接種を受けられるようにし、接種比率を引き上げる意向だ。薬局に接種サービスを提供する義務はないものの、ABDAが12月に実施したアンケート調査では国内の薬局の半数が前向きな姿勢を示している。

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