エネルギー大手の独ユニパーは7日、ロシアの新規事業を凍結すると発表した。ウクライナへの同国の軍事侵攻と欧米の対露制裁を踏まえた措置で、露発電子会社PAOユニプロは速やかに売却する。ロシア産天然ガスをバルト海経由で欧州に輸送する2本目のパイプライン「ノルドストリーム2」についても融資総額(9億8,700万ユーロ)を減損処理する。
ロシア産天然ガスの長期輸入を取り決めた既存の契約は破棄しない。欧州のエネルギー安定供給を引き続き確保するためだ。ただ、同国産ガスの新規の長期調達契約は締結せず、他の国からの調達へと切り替えてゆく。これに伴い凍結状態にあったヴィルヘルムスハーフェン港でのLNGターミナル設置計画を再開する。