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2022/3/9

企業情報

ヘンケル―ロシアの新規投資を凍結―

この記事の要約

化学大手の独ヘンケルは4日、ロシアへの新規投資を今後、見合わせると発表した。ロシアの対ウクライナ軍事侵攻を受けた措置。カルステン・クノーベル社長は「わが社はロシアとその政府、金融セクターに対するすべての制裁に全面的に応え […]

化学大手の独ヘンケルは4日、ロシアへの新規投資を今後、見合わせると発表した。ロシアの対ウクライナ軍事侵攻を受けた措置。カルステン・クノーベル社長は「わが社はロシアとその政府、金融セクターに対するすべての制裁に全面的に応える。制裁の範囲を超えさらに、ロシアで計画していたすべての投資を停止する。例えば拠点の拡張。このほか国営メディアでの広告を停止し、ロシアでのすべてのスポンサー活動を終了する」と述べた。

家庭用品やボディケア用品などの日用品についてはロシアへの輸出を差し当たり継続する。状況の展開次第で新たな措置を決定するとしていることから、日用品の輸出停止も視野に入れているもようだ。

同社は今回の危機に絡んで総額100万ユーロ強の支援を行うことも決めた。影響を受けている全社員への金銭的な支援と国際赤十字への募金を実施。また、ウクライナ難民の支援活動を行う社員に有給休暇を付与する。