クノールブレムゼ、ロシア事業を凍結

ブレーキ大手の独クノールブレムゼは7日、ロシア事業を凍結することを明らかにした。ウクライナへのロシアの軍事侵攻を受けすでにロシア向けの供給を停止していたが、今後は現地事業も見合わせる。

具体的には露商用車大手カマズとの合弁事業から撤退する。両社は2008年からタタルスタン共和国ナーベレジヌイェ・チェルヌイで折半出資の合弁会社を運営。ディスクブレーキや部品を製造してきた。カマズは民生のほか軍用ラックを製造しており、同社との合弁継続はリスクが大きいと目されていた。

クノールブレムゼはまた、ロシアに鉄道用の製品も供給しない意向を表明した。同社はロシア国鉄(RZD)と協業してきたが、RZDはロシアのウクライナ侵攻を輸送面で支援していることから、自社製品が軍事利用されることを避けるために鉄道用製品の供給も止めた。

ロシア事業がクノールブレムゼの売り上げに占める割合は2%程度にとどまる。

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