独エネルギー大手のユニパーは12日、英石油大手シェルとブルー水素の生産で提携すると発表した。英東部ノース・リンカンシャーのキリングホルムにあるユニパーの拠点でブルー水素を生産する計画だ。
ブルー水素は化石燃料由来の水素で、水素を生産する過程で排出される二酸化炭素(CO2)を回収する。今回のプロジェクトでは、最大720メガワット(MW)のブルー水素の生産能力を持つ設備を建設し、年約160トンのCO2を回収・貯留する計画。生成した水素は、ハンバー地域の産業、交通、電力・熱市場の脱炭素化に活用する予定。
ユニパーとシェルは当該案件について2021年に趣意書を締結していた。両社は今後、プロセス設計と拠点開発に関する共同調査を実施し、2023年までに技術的な課題や費用などを検討するための基本設計(FEED:Front End Engineering Design)を開始する計画。