商用車大手ボルボ、第1四半期は増収増益

スウェーデン商用車大手のボルボグループが22日発表した2022年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(調整後)は126億8,100万クローナとなり、前年同期(118億2,100万クローナ)から7.3%増加した。主力のトラック事業が好調で全体をけん引した。売上高は同12%増の1,053億1,700万クローナ。営業利益率は12%で、0.6ポイント低下した。

部門別にみると、主力のトラック事業(売上高:19%増の695億5,200万クローナ、営業利益(調整後):16%増の86億9,000万クローナ)とエンジン事業(ボルボ・ペンタ、売上高:23%増の42億400万クローナ、営業利益:20%増の7億6,900万クローナ)は好調だったものの、建設機械事業(売上高:9%減の226億1,300万クローナ、営業利益:26%減の28億1,000万クローナ)は振るわなかった。バス事業(売上高:28%増の30億5,100万クローナ)は営業利益で233%増の2,000万クローナを確保し、黒字転換を果たした。

同社のルンドシュテット最高経営責任者(CEO)兼社長は、ウクライナ戦争により半導体など部品調達の不確実性と物流の混乱がさらに高まっていると指摘。世界的にトラック需要が高く受注は増えているが、納期も延びており、注文に制限をかけている状況だと述べた。

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