マジャールスズキ、ディーゼル車排ガス不正の疑いで捜査

スズキのハンガリー子会社、マジャールスズキがディーゼル車の排ガス浄化装置に関連して現地検察当局の捜査を受けている。現地経済紙「ヴィラーガズダシャーグ」が4月28日報じたところによると、同社は詳細を伏せつつも捜査が入った事実を認め、「国内外の当局に協力する」とコメントした。エステルゴム工場で生産したディーゼル車の浄化装置が不正操作されていたという。

この前日、ドイツメディアが一斉に、フランクフルト近郊にある同社の独子会社が検察局の捜査を受けたと報じた。ディーゼル車2万2,000台超に排ガス浄化装置を作動解除する機能が組み込まれていたもようだ。ハンガリー子会社に加え、イタリアでも同社にディーゼルエンジンを供給していたフィアット・クライスラー(現ステランティス)の当時の責任者の関与について当局が捜査を開始した。

ディーゼル車には大気汚染を引き起こす微粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の排出を低減するため排出ガス浄化装置が装備されている。今回の件では、クロスオーバー車「SX4エスクロス」、ハッチバック・コンパクト車「スイフト」、コンパクトSUV「ビターラ」の3車種で不正操作があったとみられる。

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