BMW iFACTORY

独自動車大手BMWグループの生産戦略。「BMW iFACTORY. LEAN. GREEN. DIGITAL」をモットーに、世界のすべての生産ネットワークにおいて、柔軟性が高く、高効率で(LEAN)、持続可能な(GREEN)、デジタル技術を活用した(DIGITAL)生産を目指していく。

柔軟性の高さや高効率(LEAN)に関しては、異なる駆動システムを搭載する車両やさまざまなモデルを一つの生産ラインで生産できる体制の構築や、顧客の仕様変更の希望に生産の6日前まで対応可能なシステムの構築などに取り組む。

持続可能性(GREEN)については、2030年までに生産における二酸化炭素(CO2)排出量を2019年比で80%削減する目標を掲げている。再生可能エネルギーの自家発電や利用の拡大、省資源、廃熱の活用などの取り組みを強化する。

ハンガリー東部のデブレツェンに建設する新工場は、生産工程に化石燃料を全く使用しない初のCO2フリー工場とする計画。同工場では2025年から「ニュー・クラス」と呼ばれる電気自動車を生産する。

デジタル技術の活用(DIGITAL)においては、仮想化、データサイエンス、人工知能などの技術を、物流や生産、品質管理などに投入していく計画。例えば、すべての工場を3Dスキャンによりデータ化し、デジタルツインを作成するなどの計画がある。

これらの取り組みの背景には、電動化などの自動車業界における変化や、気候保護や持続可能性に対する関心の高まりなどがある。BMWグループは、デジタル化への変化を好機ととらえ、競争力をさらに強化していく方針を示している。

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