英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2022年4月の乗用車新車登録が11万9,167台となり、前年同月に比べ15.8%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止措置により4月12日までショールームが営業を休止していた前年同月の低水準をさらに下回った。半導体不足による新車供給の停滞が販売低迷の背景にある。1~4月の累計は、前年同期比5.4%減の53万6,727台だった。
4月の燃料別の登録台数は、電気自動車(BEV)が前年同月比40.9%増の1万2,899台となり、市場シェアを10.8%に拡大した。ハイブリッド車(HEV)も前年同月比18.3%増の1万3,951台と好調だった。プラグインハイブリッド車(PHEV)は6,449台と、前年同月に比べ36.6%減少している。ガソリン車は、前年同月比23.2%減の5万4,633台(市場シェア:45.8%)。ディーゼル車は、前年同月比52.0%減の6,725台で、市場シェアは5.6%に縮小している。
■ 通期予想を下方修正
SMMTは、部品供給の停滞やエネルギー・燃料価格の高騰、インフレ率の上昇など広範なマクロ経済要素を踏まえ、登録台数の通期予想を1月の189万台から172万台に下方修正した。なお、これは2021年を4.5%上回る。
プラグイン車両(BEV、PHEV)の通期予想も見直した。BEVはこれまでの30万7,000台から28万9,000台に、PHEVは従来の16万3,000台から14万4,000台へと、それぞれ下方修正した。HEVもこれまでの19万8,000台から19万3,000台に修正している。
なお、プラグイン車両は合計で43万3,000台になると予想しており、これは通期予想の25.2%に相当する。BEVの市場シェアは全体の約6分の1(16.8%)となるとしている。