EV電池用セパレータのダブルスコープ、ハンガリーに欧州工場を設置

●同社初の欧州工場、投資規模は約7億ユーロ

●ハンガリーはEVバッテリーの国別生産能力で世界3位

リチウムイオン二次電池のセパレータを手がける韓国のダブルスコープが、ハンガリーに同社初の欧州工場を設置する。投資規模は約7億ユーロ。1,200人の雇用創出を見込む。2024年下半期に稼働し、25年までに年間12億平方メートルの生産能力を整える。今後の需要拡大に対応し、追加投資も検討する。

工場の立地は北東部のニーレジハーザだ。南部の工業団地に約82万平方メートルの敷地を確保し、2024年下半期に欧州地域顧客へ製品供給を開始する。同工場の稼働で25年のグループ生産能力は23億平方メートルに達する見通し。

ペーテル・シーヤールト外務貿易相によると、自動車産業の生産高は昨年9兆4,000億フォリント(234億8,600万ユーロ)に上り、ハンガリー経済の屋台骨としての存在感を改めて示した。電動車(EV)向けバッテリーの国別生産能力では中国、米国に次ぐ世界3位で、電動化の流れのなかにあっても生産拠点としての重要性を保ち続けている。(1HUF=0.35JPY)

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