EUの欧州医薬品庁(EMA)は23日、仏ワクチンメーカーのバルネバが開発した新型コロナウイルスワクチンの域内での販売承認を勧告した。欧州委員会の承認を経て販売、使用が正式に認められる。
バルネバのワクチンはEUで主流となっているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとは異なる不活化ワクチン。EMAは2021年12月、承認に向けた「逐次審査」を開始していた。
EUが承認した新型コロナワクチンは米ファイザー・独ビオンテック連合、米モデルナ、英アストラゼネカ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、米ノババックス製に次ぐ6件目。EMAは18~50歳以上への投与を勧告している。
欧州委員会は21年11月、バルネバ製ワクチンを2022年から23年にかけて最大6,000万回分を調達する契約を結んだが、同社の認可申請が遅れたほか、域内各国が新型コロナワクチンを十分に確保していることから、契約の見直しを求めている。