米GM、イスラエルのAI車両点検技術企業ユーブイアイに投資

●UVeyeの技術はスキャン画像から傷やへこみなどを自動検出する

●同社には豊田通商など複数社が投資

米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)はこのほど、投資子会社のGMベンチャーズを通して、人工知能(AI)による車両検査システムを開発するイスラエルのユーブイアイ(UVeye)に投資した。AIとカメラを使った自動車の自動点検プラットフォームの開発と商品化を支援する。同技術システムでの商業合意も交わした。投資額などの詳細は明らかにしていない。

ユーブイアイによると、同社のAI車両点検技術を使ってGM販売代理店で中古車オークション、フリート運行、乗用車ディーラー販売に関わる車両点検プロジェクトを実施する計画だ。これに伴い、4,000超のディーラーに点検プラットフォームを供給する予定。米国ではすでに複数のディーラーが同技術を導入しているという。

ユーブイアイは人が行うより迅速で精度の高い自動点検システムを開発している。カメラでスキャンした画像から傷やへこみなどを自動検出する技術は、工場での品質検査にも需要がある。テルアビブを本拠地に米国、日本、ドイツに国外拠点がある。

2016年の設立後、17年から4回の資金調達を行い合計約9,500万ドル調達した。ボルボ、現代自動車、豊田通商、米中古車販売大手カーマックス、米保険会社W.R.バークレーコーポレーション、FITベンチャーズが投資している。独ダイムラーや独フォルクスワーゲン(VW)傘下のシュコダとは協力関係にある。

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