英自動車工業会(SMMT)は6月30日、同国の5月の乗用車生産が6万2,284台となり、13.3%増加したと発表した。10カ月連続で減少していたが、増加に転じた。1~5月の累計は、前年同期比23.2%減の33万185台だった。
5月は2ケタの増加に転じたものの、前年同月は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)の影響で生産が大幅に落ち込んでいた背景がある。パンデミック前の2019年5月(11万6,035台)と比べると46.3%下回っている。
英国における電動車・低エミッション車(BEV、PHEV、HEV)の生産は増加しており、5月の電気自動車(BEV)の生産は前年同月比108.3%増の4,525台に拡大した。
■ 商用車生産、5月は26.5%増加
SMMTによると、同国の2022年5月の商用車生産は7,900台となり、前年同月に比べ26.5%増加した。輸出が前年同月比91.6%増と好調だった。国内向けは26.3%減少している。5月の生産のうち、輸出は全体の約70%を占めており、輸出の91.8%は欧州連合(EU)向けだった。
商用車生産は年初から5カ月連続で増加しており、1~5月の累計は前年同期比44.0%増の4万1,047台となった。パンデミック前の2019年同期と比べても29.1%上回っている。
■ エンジン生産、5月は12.3%増加
SMMTによると、同国の2022年5月のエンジン生産は、前年同月比12.3%増の13万912基だった。輸出向けが26.1%増と好調だった。国内向けは2.1%減少している。
増加となったのは2021年6月以来。乗用車生産の増加がエンジン生産の増加に反映されている。
1~5月の累計は、前年同期比14.5%減の66万8,227基だった。