蘭ヒア、ISAの機能高度化によりメーカーのNCAP対応を支援

蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは6月27日、欧州と豪州の自動車アセスメント(NCAP)における自動速度制御装置(ISA)の要件厳格化に対し、自動車メーカーがより高い安全評価を得られるよう位置情報サービスを提供して支援すると発表した。制限速度の情報や詳細な道路地図、危険箇所の警告機能を組み合わせてISAの性能を高め、NCAPの要件更新にメーカーが対応できるようにする。ヒアの同サービスはエントリーレベルを含むすべてのセグメントで、車載ナビゲーションシステムの有無にかかわらず利用できる。ソフトウエアのアップデートは無線更新機能(SOTA)により行う。

欧州と豪州のNCAPにおけるISAの要件は2023年以降、現在の制限速度のみへの対応評価から、すべての道路の状態やさまざまな危険な状況についてドライバーに通知できるかどうかに評価が厳格化される。このため同年以降にNCAPの高スコアを獲得するためには、ISA搭載車両が地図データをもとに動作するとともに、地図とソフトウエアを定期的に更新する必要がある。

欧州では2022年7月からすべての新型車で、24年7月からはすべての新規登録車にISAの搭載が義務付けられる。

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