医薬品が対露輸出の最大品目に

ドイツからロシアへの医薬品輸出額が5月は2億8,200万ユーロとなり、前年同月を42.4%上回ったことが、独連邦統計局の発表で分かった。制裁の影響で対露輸出総額は50.9%減の11億ユーロに激減したものの、医薬品は制裁の対象となっていないことから増加。機械(52.2%減の2億7,990万ユーロ)抜いて最大の輸出品目となった。

自動車・自動車部品の輸出額は1,360万ユーロとなり、前年同月を96.2%下回った。完成車メーカーとサプライヤーが制裁と自主的な判断で輸出を見合わせている。自動車・自動車部品の輸出品目ランキングは2位から14位へと転落した。農産物の輸出額(1,440万ユーロ)を下回っている。

ロシアからの輸入額は前年同月比33.8%増の33億ユーロとなり、これまでに引き続き大幅に拡大した。数量ベースでは29.1%減少したものの、主な輸入品目である化石燃料などの価格が高騰していることから、輸入額の増加が続いている。石油・天然ガスの輸入額は29.9%増の19億ユーロ、石炭は254.2%増の4億ユーロ、金属は21.7%増の4億ユーロへと拡大した。

貿易収支は22億ユーロの赤字だった。前月に比べると7億ユーロ縮小している。

上部へスクロール