ドイツ政府は19日、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を同国北西部のシュターデと北東部のルプミンに投入することを決定した。政府は計4隻のFSRU傭船契約を5月に締結。すでに2隻は北西部のヴィルヘルムスハーフェンとブルンスビュッテルに投入することが決まっており、残り2隻の投入地を今回、決定した。
ドイツはロシア産天然ガスへの依存から早期に脱却するため、供給元の多元化に取り組んでいる。その大半は天然ガスを冷却して液化したLNGの形で輸送されることから、政府は受け入れ設備であるFSRUを速やかに設置する意向だ。ヴィルヘルムスハーフェンとブルンスビュッテルでは年末~来年初頭に稼働を開始する。
シュターデでは来年末の稼働を見込む。ルプミンでも早ければ同じ時期に操業を開始する見通し。
経済省は今回、民間のコンソーシアムがルプミンに独自のFSRUを投入することも明らかにした。ドイツで5隻目のFSRUとなる。今年末までに設置される見通しだ。コンソーシアムの参加企業は明らかにされていない。