高級車大手の独メルセデスベンツは7月27日、2022年12月期の業績予測を引き上げた。上半期決算が好調だったためで、売上高を従来予測の前期を「やや上回る」から「大幅に上回る」へと上方修正。営業利益(EBIT)も「前期並み」から「前期をやや上回る」に引き上げた。主力の乗用車部門では売上高営業利益率(調整済みのEBITベース)の予想レンジを「12~14%」とし、これまでの「11.5~13%」から引き上げている。
同日発表した22年4-6月期の売上高は364億4,000万ユーロとなり、前年同期を7%上回った。半導体不足と中国のロックダウンが響き販売台数は減少したものの、価格の引き上げで増収を確保。EBITも6%増えて46億2,200万ユーロとなった。純利益は2%増の31億9,800万ユーロだった。
乗用車部門では売上高が269億9,900万ユーロとなり、前年同期を8%上回った。調整済みベースのEBITは26%増の38億3,300万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の12.1%から14.0%へと上昇した。