ドイツ連邦統計局が17日発表した6月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で前月を0.5%上回る152.6(暫定値)となり、統計開始(15年)後の最高を5カ月連続で更新した。原料・部品不足に伴う生産低迷がロシアのウクライナ侵攻で一段と強まっていることから、受注残高が膨らんでいる。前年同月比(物価・営業日数調整値)では14.1%増加した。
国内受注の残高が前月比2.0%増となり、全体を押し上げた。国外は0.3%減少した。部門別でみると、中間財は1.8%、投資財は0.5%増加。消費財は医薬品が30.4%減と大幅に落ち込んだことから5.9%縮小した。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は過去最高となった前月の8.1カ月から8.0カ月へとやや減少した。部門別の内訳は投資財が11.8カ月(前月11.9カ月)、中間財が4.1カ月(4.0カ月)、消費財が3.5カ月(3.7カ月)となっている。