23年の機械生産は減少見通し

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は1日、独業界の2023年の生産高が物価調整後の実質で前年を2%下回り、減少に転じるとの予測を発表した。中国経済の急減速、ウクライナ戦争、高インフレとそれに伴う金融引き締めで企業の投資活動が鈍るためと説明している。

22年の生産高については実質1%増加するとした従来予測を据え置いた。ただ、原材料・部品と専門人材の不足、エネルギーの供給懸念と価格高騰などリスク要因が多いため、下振れリスクを排除していない。受注残高自体は高水準が続いている。

7月の新規受注高は前年同月を実質14%割り込んだ。地政学的なリスクと経済の枠組み条件の悪化を受け企業が投資を見合わせていることが響いた格好。国内受注が17%、国外が同12%減少した。国外はユーロ圏が7%減、ユーロ圏外が14%減だった。

1~7月の新規受注高は実質ベースで前年同期と同水準だった。名目ベースでは8%増えている。

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