●自動運転車のサイバーハッキングを未然に防ぐ目的
●アーガス社は車両用ITセキュリティ分野の技術力で知られる
自動車部品の韓国・万都が自動運転車向けサイバーセキュリティシステムの開発でイスラエルのアーガスと提携する。アーガスのITセキュリティ技術を用いて、サイバーハッキング監視システムを開発するねらい。
万都は電動ブレーキ・ステアリング部品などを扱う。自動運転ではステアリング・ブレーキシステムが車両のネットワークを通じて信号をやりとりし、ドライバーとの交信も主にスマート端末で行われる。このため、ネットワークの安全を確保し、ハッキングを未然に防ぐことが必要だ。
チョ・ソンヒョン(Cho Seoung-hyeon)自動車部品取締役は、「国際連合欧州経済委員会の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)が定めた要件をクリアし、外部からの侵入を許さない安全な自動運転車向け電動部品を作り出したい」と抱負を述べた。
アーガスは2013年の設立。車両用ITセキュリティ分野の技術力で知られ、サイバー攻撃の事前予測も可能だ。17年に独コンチネンタルの子会社となった。