メルセデスが販売台数でBMWに並ぶ

高級乗用車大手の独メルセデスベンツが11日発表した主力ブランド「メルセデス」の第3四半期(7~9月)の販売台数は前年同期比21%増の51万7,800台と大幅に伸びた。これまで高級車トップだった競合BMWグループの「BMW」ブランドは1.4%減の51万7,689台と低迷しており、両ブランドは同水準で並んだ。

メルセデスは主力市場が軒並み好調で、足元の欧州は18%増の15万2,700台、最大市場の中国は37%増の20万6,800台、米国は31%増の7万2,400台と2ケタ台の伸びを記録した。電気自動車(BEV)は115%増の3万台と増加幅が特に大きい。

メルセデスに超小型車ブランド「スマート」を加えた「メルセデスベンツ・カーズ」の乗用車販売総数は52万100台で、前年同期を20%上回った。

BMWは欧州市場での不振が足かせとなったもようだ。BMWに小型車ブランド「ミニ」を加えた販売台数を地域別でみると、欧州は11.1%減の19万6,178台と大きく後退している。南北アメリカ大陸も0.8%減の10万4,147台へと落ち込んだ。アジアは7.8%増の27万3,813台で、主力の中国は5.7%増の21万4,146台だった。米国は3.8%増えて8万5,209台となった。

BMWとミニ、「ロールスロイス」を合わせたBMWグループの販売台数は58万7,795台で、前年同期を0.9%下回った。ミニは2.4%減の6万8,596台、ロールスロイスは13.6%増の1,510台。グループのBEV販売台数は121.6%増の5万2,306台と好調だった。

BMW(ブランド)の1-9月期の販売台数は153万3,917台で、前年同期を9.9%割り込んだ。メルセデス(同)は6%減の150万3,100台で、これまでに引き続きBMWを下回っている。

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