Ifo経済研究所が14日発表した独化学業界の9月の景況感指数(DI)はマイナス36.7ポイントとなり、前月(-33.1ポイント)を3.6ポイント下回った。現状判断を示す指数がと今後6カ月の見通しを示す期待指数がともにマイナスの領域で低迷。期待指数は1991年以来の低水準へと落ち込んだ。
化学業界は天然ガスの消費量が最も多い。ロシアが天然ガスの供給を削減・停止していることから、エネルギーコストが大幅に上昇。ガス不足で操業停止に追い込まれる懸念も大きい。生産計画を示す指数はマイナス46.0ポイントとなり、前月のマイナス37.7ポイントからさらに低下した。
原材料不足に関しては前月に引き続き状況が緩和した。「不足している」との回答44.9%に上ったものの、前月を5.0ポイント下回った。